大阪関西万博雑感 其の壱

初回は雨のせいで、振り返る気にもならなかったんですが、前述の通り大満足の2回目を経験できたので、やっと振り返って行こうかな とw

そもそもどれだけ回れたの?

防備録も兼ねてちょっと整理を

1回目2回目
大阪ヘルスケアスイス
ORA 外食パビリオン 宴-UTAGE-トルクメニスタン
飯田グループ×大阪公立大学共同出展館ブラジル
インド中国
タイ三菱未来館
夜の地球儀ガスパビリオン
アラブ首長国連邦サウジアラビア
バーレーンモナコ
国際機関共同夜の地球儀(2)
国連バングラデシュ
赤十字・赤新月社欧州連合
ロボット&モビリティステーションアルジェリア
セネガル
モンハンブリッジ

こうやって整理してみると、消化不良だ何だ言うてた1回目も、意外と回れてたという、、、、
まー、カラクリを説明すると、1回目の後半は、1つの建物を複数国・機関で区切って利用する、俗に言うタイプBのパビリオンを中心に回ったので結果数が稼げた感じですね。
それぞれパビリオンも狭いですし、展示もコンパクトに纏めてあったので、見応えはあんまり無かったですがー。

大雑把な感想

楽しかったか楽しくなかったかで言えば、(私は)楽しかったです。
あくまでも“私は”。人によって好き嫌いは別れるんだろうな-と、まぁ、これは前から何となく分かってた話しなんでしょうけど。
世界各国のパビリオンとか国際的機関のパビリオン。宗教・地域・過去の従属敵対関係、その他諸々解像度が高くなくても、なんとなーくでも知識があると、理解が深まったり新しい発見があったりなんですが、元来そういうのが苦手な人からは共感が得にくいと思います。
とは言え、そんな人達にとって万博は面白くないかと言われれば、それ以外にも楽しみ方はあるので、そちらが刺されば楽しめるんじゃないでしょうか。
企業やテーマパビリオンはARや映像技術を駆使ししたアトラクションのような展示が多いですし、国内パビリオンは近未来の技術で楽しませてくれます。世界各国の食文化を楽しむも良し、ドイツをはじめアルコール類のラインナップも豊富です。
要は自分に刺さるものを見つけられるかどうかで、楽しめるかどうかが決まるなと。

2回目時点で印象に残ったパビリオン

ここからは2回行った時点で、個人的に刺さったパビリオンを幾つか

インド

開幕直時点では未完成。その後オープンして話題を攫ったインドパビリオン。
パビリオン内に人が滞留しないように来場者をコントロールしていたんですが、調節の仕方にお国柄が出てるなと。
パビリオン内が混み始めると入場制限、入り口で待機列形成。と、ここまでは他国も一緒なんですがその待機列、スペースの問題で20人ほどしか並べず、すぐ一杯に。すると、インド人の係員さんすぐさま待機列を封鎖。あとから来たお客さんには「ナラベマセーン」とカタコト。ところが5分もするとパビリオン内のお客さんが減るので待機列は解消。あとはお察しの通り、封鎖を解除して人が並んだらまた封鎖をほぼ5分間隔で繰り返し。それでも、通りすがりの人に「いつ再開しますか?」と聞かれると「ジカンワカリマセーン」。もちろん(私含め)察しのいい人がすぐに気付きます。なので、インドパビリオン周辺には封鎖解除狙いの人がウロウロ。件の係員さん、そんな我々と目が合ったりするんですが、こちらの意図には気付きながら素知らぬふり。完成遅れの原因も国民性的なところがあったらしいですが、待機列1つとっても成る程こういうキャラクターなんだなと思い知らされました。

補足しとくと展示自体は気合い入ってました。博物館にありそうな古い壺とか、絶讃強化中の宇宙産業とか。ここから伸びていく事が分かっている国ですから、アピールは盛んに行ってました。そう言う意味でも、将来仕事相手になる可能性は十分にある訳で、インド人の雰囲気が何となくでも知れたのは良かったのかもしれません。

UAE(アラブ首長国連邦)

中東の産油国UAE。石油王のイメージが強い国ですが、石油関連の展示は少なめ。「UAEは元々天然真珠の採取が主要産業だった事をご存じですか?」と、20世紀初頭までのUAEの歴史を教えていただきました。真珠産業が衰退したのは、天然物と遜色ないレベルの養殖真珠が台頭したため。養殖真珠で一躍世界のトップに躍り出たのは日本のミキモト。これ以降UAEは衰退の時代を迎えます。
「日本のせいで大変な目に遭わせてしまって何だか申し訳ないです」と誰かが言った言葉に、「いえいえ、お陰で石油産業が発展しました(衰退期に貿易強化目的で整備した港湾が石油発見後のインフラとして役立ってます)」とドヤ顔で返すUAEの解説スタッフさん。
そのドヤ顔が悔しかったので「でも、今は金融や観光、石油以外の産業にシフトしようとしてるんでしょ?」と差し込んだら「よくご存じですねー!」とすごく嬉しそうに返してくれました。
こう言う、普段なら絶対話す事の出来ない海外の人とコミュニケーションが取れるのは万博の醍醐味だなと。これ以降チャンスがあればスタッフの人には積極的に質問するように。

アルジェリア

北アフリカの国アルジェリア。博覧会協会が建設した建物を複数で分けて使うタイプBのパビリオンでしたが、展示はそこそこ。パビリオンの半分くらいのスペースを割いてやっていたのは、地元特産品の販売。ネックレスやブレスレット、財布等など。価格は数千円から数万円まで。スタッフを3人常駐させる気合いの入りよう。石油や天然ガスに加えて鉱石も輸出する資源国なんで、外貨に困ってる訳ではないはずなんですがー。やはりこれも国民性なんでしょうか。

あと、偏見だと分かってるんですが、ガタイのいい黒人の兄ちゃんが何か売ってると全部胡散臭く見えてくるのは何故なんでしょうかw

モンハンブリッジ(大阪ヘルスケアパビリオン)

大阪ヘルスケアパビリオン内のモンスターハンターブリッジ。360°のスクリーンにAR、イマーシブサウンドと振動する床で究極の没入感を体験するアトラクション。
まーー、まず、何を差し置いても、予約取れた事が奇跡w
何せ1日で可能な予約枠700人ですから。多いと見るか少ないと見るか、数字だけだと分かれそうですが、分母は1日の入場者10万人単位なので、激レアなのは確か。7日前抽選で外し、3日前空き枠先着で逃し、当日も午前・午後と予約失敗。夜の枠で奇跡的に2人分抑える事が出来て相方とふたりで楽しみました。

アイルーが案内役で出てくるんですが、これがまー、可愛いのなんのって。足下まで来てくれるんですが、サイズ感といいアイルーの高さといい完璧。手を振ると振り返してくれたり、ハイタッチもしてくれるし、猫パンチしたらやり返してくれたり、(触れないけど)手を伸ばせば触れられるんじゃないかって言うくらいのリアリティーに大感激でした。
反面、モンスター出てきた後の展開は「う~~ん」と。アイルーほど接近してこない(技術的な限界?)ので、遠目でモンスターが暴れてるのを見せられてる感じなので、ユニバのアトラクション感が。その割にユニバだったら熱風や水滴のギミックあったりするだろうシーンで(技術的に不可能なんですが)、得られるのは音響と足下の振動だけ。ここら辺はまだまだ試行錯誤なんでしょうか。それでも、未来の技術って言う意味では新しいものを体験出来たのは楽しい経験でした。

今後の予定

何だかんだ言いつつ楽しんだ万博2回。
こっから先は夕方券買ってあと1、2回楽しめたら十分かなとか考えてたんですが、作戦変更。
7月半ばから8末まで使える夏パスを買いました。お値段1万2千円。
最初夕方が狙い目なんて意見が多かったんでそっちで考えてたんですが、2回行って考え方を変えました。多分、お昼頃迄がパビリオン攻略の鍵になります。入場枠増やしてるとは言え、各時間帯上限があるので、やっぱり早い時間のほうが会場内空いてるんですよねー。6月中旬のイメージですが、12時頃に向けて来場者が増えて、15時頃一旦減少。1時間ほどすると夕方券の来場者が入り出して21時頃まで混雑。今後また様子が変わってくるのかもしれませんが、少なくとも今の時点で言えるのは、朝早くに入場待機列に並んで、できるだけ早く入る。午前中は回りたいところを回って過ごす。昼過ぎからは抽選や空き枠で抑えたパビリオンを消化して、時間が余ったら早めに帰ってくる。
少なくとも夏パス分についてはあまり欲張らずに、昼過ぎには引き上げてもいいや、のつもりで有効活用していきたいと思いなと、まーまた夏にかけて様子変わってきたら作戦が通用しなくなるかもしれないんですが、ガツガツせずにマイペースに楽しみたいと思います。