「今回は、福井県の小浜市から京都府の舞鶴にかけての海沿いを回ったんですよね」
「うんむ。まぁ、カメラ買ってはや数ヶ月。元々、『車有るから遠方も無問題じゃね?』って思って買った訳だし、そろそろ遠出もいいかなってな。あと、海の幸を食べたくなった。近所のスーパーじゃあってサーモンと鯖・・・。まぁ、谷間の時期だったのもあったんだろうけど」
「マグロですねマグロ」
「だから、ちげぇよ。ヨダレ拭け!!」
「神戸編とか中之島編もかなりのハードスケジュールでしたけど、今回はさらにハードでしたよね」
「うんむ。渋滞とかも考慮して、金曜にヲイラの仕事が終わってから、車の出撃準備。んで、即メシ食って就寝。朝の3時にはもう高速の上」
「お陰で道中はスムーズでしたけど、神戸を越えた辺りから、なんと外はすごい霧」
「いやぁ、アレはさすがにヲイラも怖かった。あんな濃い霧初めてだったし、おまけに高速だったし」
「それでも構わず突っ走る辺りは、マスターらしかったですけどね」
「褒めてんのかそれ・・・・?」
「けど、そんな霧も夜が明けると晴れてきて、着いた時には綺麗な青空に」
「スルーですか・・・・」
「先ず向かったのは市場だったんですよね」
「海の幸と言えばやっぱ市場でしょ」
「オオマさん・・・。見当たりませんでしたね・・・・」
「いや、居ないから。大間じゃないから。ここ若狭だから」
「ワカサさん。どっちかって言うと、ゴロ的にはオバマさんですかね」
「はいはい、舞鶴は海の幸だけじゃないんですよ」
「赤レンガ倉庫」
「終戦までは海軍の弾薬・兵器庫に使われてたらしいよ」
「今は市の文化施設に使ってるみたいですね」
「だったね。けど、一部は今でも海自が使ってるらしいよ」
「ほへぇ・・・。ちょっと実感沸かないですけど、現役なんですね」
「・・・・・・・」
「また自画自賛タイムですか?」
「いえ・・・・・。そうではなくてですね・・・・」
「?」
「この記事書くのに、色々調べてたらプロの写真家さんのHPに行き着いちゃってですね・・・・・」
「エライ所まで行き着いちゃいましたね」
「やっぱ、全然違うわ・・・・・。ってね・・・・」
「あはは・・・・。けどまぁ、当然と言えば当然でしょ?」
「そうなんだけどね・・・・。もっと頑張って、良い写真撮れるようになってみせるよ」
「頑張ってください」
「さて、しんみりしてても始まらない。続けますよ。ここからは赤レンガ倉庫群の周りをぶらぶら・・・」
「で、行き着いたのがここ・・・・、だったんですよね・・・」
「海上自衛隊の基地。しかも、なにやら明らかに一般人っぽい人達が次々に入っていくという・・・」
「それでマスターが果敢にも迷彩服着て小銃もった隊員さんに聞きに行ったんですよね」
「そしたらなんと入れちゃったんです」
「しかも結構簡単にね。リストに名前書くだけ。身分証の提示も難しい書類も必要なし。不謹慎だけど、適当な住所と名前書いても入れそうなくらい、軽い警備。本当に大丈夫か海自・・・・。」
「まぁまぁ、いいじゃないですか。面白そうな所に入れたんですし」
「確かにね。ヲイラは別にミリヲタやる気は無いけど、これはさすがにテンション上がったわ」
「よく分かんないですけど、おっきな船がいっぱいでしたね」
「奥2隻は護衛官。手前にちょっとだけ写ってるのが補給艦だぬ。本当なら、イージス艦も2隻くらい母港にしてるんだけどな。この日は外洋に出てたっぽかったぬ」
「何だかんだ言って、マスターもミリヲタじゃないですか」
「いやいやいや、そんな事言ってると、ホントのミリヲタの人に怒られるよ。ヲイラのはマジ雑学レベルだから」
「男の人って好きですよね。こう言うの」
「砲台は男の象徴みたいなモンだからな!!」
「・・・・・・」
「えーーー。まぁ、そんなことは置いといて、舞鶴基地は基本的に毎週土日には無料で見学が出来るらしい、しかもタイミングが合えば停泊してる護衛艦の内部なんかも見れるらしい」
「意外とオープンなんですね」
「次に狙うはイージス艦」
「また行くつもりですか」
「あたぼーよ。いつかぜってー、イージス艦の甲板からの風景を収めてやる」
「またそんな出来るかどうか分からない事を」
「ダメだったら『ごめんなさい』って言えばいいんだよ」
「ホントいつもいい加減なんですから・・・・」
「うひひひ。そんな夢も広がりつつ、若狭周辺を大分ブラブラしたけど、これでまだ終わりじゃないんだよな」
「そうなんです。この時は私もマスターも今回の旅はこれでおしまいかな、とか思ってたんです。けれども、この後もう一つのサプライズがあったんですよね」
「見学フリーな海自にも驚いたけど、この後の出会いにはそれ以上に驚いた。そんな舞鶴編の続きはボリューム上また次回」
「舞鶴編。後編に続きます」
「次回は水上の貴婦人との出会い。お楽しみに」
次回に続く・・・・・