
「お城を後にして、次の目的地へ向かいま〜す」

「どこへ向かってるんでしょう。私何も知らされてませんけど」

「ま〜ま〜。着いたら分かるって♪」

「路面電車の走ってる街って、素敵ですよね。独特の雰囲気があって」

「大阪だと、大抵地面の下か、高架の上走ってるもんね」

「あと、線路があるぶん、道幅が広くて空がよく見えるのも良いですね」

「う・・・・・ぉ・・・・」

「これは・・・・」

「マジか・・・」

「お店の人曰く、丁度20分ほど前の事だったらしいですけど・・・・」

「よし。私が潜って生け捕ってくる」

「ちょ、ちょっと、落ち着いてください」

「魚が・・・・、今回唯一の心の支えが〜〜」

「元気出してくださいよ。マスターが海まで足伸ばしてくれるそうですし」

「捕まえてきて良いの!?」

「いや、それはさすがにマズイかと・・・・」

「飛び込みてぇな〜〜」

「いやいやいやいや。危ないですよ」

「さすがに、今回は諦めるか・・・」


「海沿いを走って、やって来たのは桂浜です」

「高知と言ったら桂浜だよね」

「ここからの風景、すごく・・・、南国です・・・・」

「あ〜、またマスターに変な事言わされてる・・・・」

「えっ、カンペ読んだだけなんですけど」

「多分、騙されてると思うよ」

「えっ? えっ?」


「あっ、マスターまた、トイモード使ってる」

「今回、お気に入りみたいですね」

「設定の効果もあるんだろうけど、海が丸くなってるのが分かるよね」

「壮観の眺めです」

「な〜んか、いつも通りバタバタだったけど・・・・・」

「でも、来れて良かったです」

「そだね。それと、これからよろしくね」

「はい。よろしくお願いします。それはそうと、マスターがカツオのタタキ丼のお店を見つけてくれたみたいですよ?」

「マジか〜〜!! よっしゃ〜! 食べに行くぞ〜〜〜!!」

「はい。突撃しちゃいましょぅ〜〜」
