「青い空! 照りつける太陽!」
「それを浴びて輝くサーキット!」
「うひゃー。焼けそうー」
「こんがり、真っ黒。黒ルカさんですな〜」
「ええぃ、やめぃ。 人をダークサイドに堕ちたボカロみたいに言うな」
「どう? この辺りで路線変更して憑きもの設定とか、実家が地獄の設定とか・・・」
「や り ま せ ん よ。そんな危ない設定」
「えー。いいと思うけどな〜。最近あっちは人気うなぎ登りらしいよ〜」
「歌って実況して、大活躍みたいですね」
「ねー」
「それに引き替えウチは……」
「ほ、、、ほら、ルカさんあそこに、ウイダー モデューロ HSVが走ってますよっ!」
「は〜な〜し〜そ〜ら〜す〜な〜」
「ほ、、、ほらほら、攻殻ARISEポルシェもっ!」
「マッタク……」
「さっ、、、さて、と言う訳で、好天に恵まれた鈴鹿です」
「なんか、すごい車がいっぱいですね」
「いいでしょー、この音! そして走り抜けていくこのスピード!」
「男の人って、こういうの好きですよね〜。私にはちょっと良さが分かんないかな……」
「あーー、う〜〜〜ん。まぁ、そうかもねー。見に来てる人も野郎がが多いし。あとはカップルとか、おにゃのこ一人って少ないかもね〜」
「それでもまぁ、走行テストだっていうのにこの盛況っぷりですから」
「今日は、レースじゃないんですよね?」
「そそ、8月にある本戦のテスト走行」
「予行練習? みたいなものなんでしょうか」
「う〜〜ん。ちょっと違うけど、まー、そんなモンかな。コース状況の確認とか、車とタイヤのセッティング調整とか……」
「やっぱり、ちょっとよく分かんないです」
「う〜〜む。まー、ですよ、ここで取ったデータを元にして、8月にあるレースの作戦とか立てる訳ですよ」
「もう8月なんですけど、って言うか、さっき『明日から予選始まるのにまだ書き上げてねぇ〜〜』ってマスター騒いでましたよね」
「ルカさん、めっ! メタいこと言っちゃいけません。まだ7月の体でやるんです!」
取材は7月の半ばに行ってます
「マスターがウダウダしてるのが悪いんですよ」
「あぁぁぁっ。ほ、、、ほらほら、ルカさん。あんな所に初音ミクBMWがっ!!」
「あ〜ホントウデスネー。ミクチャンガンバッテマスネー」
「ほ、、、ほらほら、あっちはエヴァですよ」
「ええぃ。ずっとこのままの流れで尺潰す気か!!」
「わかった、分かった、分かりましたから。ちょっとはSUPER GTの宣伝もさせてくださいよ」
「ソウヤッテハナシソラス」
「ゴホン。SUPER GT って言うのは、市販車を改造した車両で競う自動車レースのカテゴリーです。レースはほぼ日本国内のみですが、マレーシアでも一試合。一応は立派な国際シリーズになってます」
「海外は1戦だけなのに?」
「そこは、まー。色々ある訳ですよ。深く突っ込まない」
「は、はぁ……」
「んでもって、車両カテゴリーは500クラスと300クラスの2つ」
「どう違うんですか?」
「最初のほうの写真に出てきたホンダのHSV-010。↑のレクサスSC430(写真はENEOS)。↓日産GT-R(写真はREITO MOLA)。この3車種で戦うのが500クラス。マシーンの性能やら、各メーカーの技術力やら何やらで、世界一速いGTマシンが走るレースなんて言われたりもする」
「へー」
「イマイチ分かってませんね」
「えぇ、、、まぁ、、、」
「んまぁ、世界的に見てもパネェレースって事ですよ」
「それはそれで、ザックリしすぎて問題がある気が……」
「いいんです。どうせガチ勢の方々はこんな場末のサイトまで足を運びませんから。テキトーにやってってもお叱りは受けません(キリッ」
「言ってる事、全然格好良くないですから」
「さてさて、話は逸れましたが、500クラスとは対照的に300クラスは国産車、外車が入り乱れる500とはまた雰囲気が違うカテゴリーになります」
「さっきのミクちゃんとかエヴァが走ってるのはこっちのクラスですね」
「あい。ちょっと前までは自動車関連のチームがメインだったんですが、今年だけを見ても、初音ミク・エヴァ・攻殻・IS。その前にはイカ娘やら、ハルヒやら、他々……」
「カラーリングが個性的なせいもあるんでしょうけど、結構目に付きますよね」
「サブカル関連やらアミューズメント関連やら、他所ではそうそうお目にかかれないチームがゴロゴロ居るって言う、別の意味でパネェ感じのクラスです。正直カオスってます」
「けど、そういうタイアップがあるって事は見に来る人の間口が広がるって事ですよね」
「あい。実際ヲイラも最初はGSR(初音ミクBMW)目当てでした」
「あっ、やっぱり」
「元々モータースポーツはF1くらいでほかはあんまり見てなかったんですけどねー。んで、興味半分で見始めた最初の頃は、『?』って感じだったんだけど、なんかダラダラ見てるうちに、引き寄せられちゃってましたね〜。まさか、テストとは言え、このクソ暑い中自分で足を運ぶ日が来ようとは、思ってもなかったですけどねー」
「引き込まれちゃったんですね」
「ホントねー。さてさて、もう明日になっちゃいましたが、この鈴鹿でレースが始まります。土曜日は予選。日曜日は決勝。今回は夏恒例、1000`のバトルです」
「ちなみに他のレースはどれくらい走るんですか?」
「300`か500`」
「うへ、倍以上……」
「そーなんですよ。もーね、ほぼ半日走りっぱなし。見てるこっちも、長い事、長い事。いつもの感覚で『もう終わりかしら?』なんて思った頃には、まだ半分以上残ってるって言う、見応えありまくりんぐなパネェレースですよ」
「その『パネェ』って何かツボったんですか?」
「ま、いいじゃない。まぁ、日曜日の昼下がり、お時間あれば、ちょっと様子を覗いてみてはいかがでしょうか?」
ル:マスターマスター。今回って、宣伝回っていうヤツですか?
「シーッ。書いてるうちに何かそんな感じになっちゃったの。言わなきゃ誰も気付かないから、こっそりこのまま終わっちゃいますよ」
次回に続く・・・・・