「今回は前回の神戸から一気に変わって、奈良しかもマスターの実家近辺、って事なんですが・・・」
「ん? 何か文句でもあっか?」
「もうちょっとマシな場所は無かったんですか?」
「仕方ないでしょー。そんな毎週毎週、神戸だ何だって出掛けてられないし、実際問題として我が家は実家からのコメと野菜の食糧支援で成り立ってるんだから、定期的に支援物資貰いに行かないと」
「どこの独裁国家ですか我が家は」
「コウケイシャキマッタシ、ミサイルブッパナスニダー!!!」
「はいはい、危ないネタはそれくらいにして進めますよ」
「澄み渡った空とどこまでも続く山、それから谷間に広がる棚田。はっきり言ってマスターの実家って、」
「あ゛ん?」
「ホント何にもない所でしたね」
「ええいやかましい!! どうせ何も無いド田舎ですよ。サ○クスはすぐそこに無いし、コンビニ以外の店は9時過ぎりゃぁみんなシャッター降ろして、辺りは真っ暗になるし、おまけに」
「ちょっと歩いたらこんな山道がフツーにあるクソ田舎ですよーだ。」
「あーぁ。拗ねちゃった」
「けど、ここまで来るとホント、トトロとかの世界ですよね」
「う〜〜む。褒められてる気がしないけど、否定も出来ない・・・」
「ちなみにマスターは、このあり得ない道にご自慢のYRVで突っ込んで、平気な顔で運転してました」
「うん・・・、まぁ、悲しいかなこういう所は慣れてますから・・・」
「車止めてブラブラ写真撮ってたら、途中で抜かした徒歩の年配ご夫婦に『ここって車通れるんですか?』って本気で聞かれてましたもんね」
「地元の人間は慣れてるから走れるけどね。道間違えると、リアルに途中で道無くなっておまけに回転すら出来ない所とかあるから、あのご夫婦にも『知らない人は絶対に走らないでください』って全力で伝えておいた」
「こんな所普通は走れませんよ・・・」
「一応乗用車でも脱輪しないだけの車幅はあるんよ。あとはサイドミラーで崖とタイヤとの間隔確認しながら走ったら、どうっつー事ない」
「もし対向車とか来たらどうするんです?」
「あ り え な い。けどもし来たら、バックするしか無いのぅ」
「そんな無茶苦茶な」
「あっ、お地蔵さん。なんかトトロだけじゃなくて、剣客商売とか必殺仕事人のロケにも使えそうですね」
「ルカさん。あんまり固有名詞出すとヲイラが普段家で何見てるか丸わかりになっちゃうんで、やめてくださいね」
「マスターは藤田まことさんが大好きでした」
「ええい、ばらすな!!」
「一面のお花畑。綺麗ですねー」
「うん・・・・。絵になりそうな場所は、それこそそこらじゅうにあるからなぁ。今回は前回の神戸以上に被写体には困らんかった」
「工事現場の入口?」
「んまぁ、シツレイな。ここは昔ヲイラがよく遊んでた古墳の入口なんざますよ」
「遊んでた・・・、って。古墳とかってそんなに簡単に入れるんですか?」
「全部がそうでもないんよ。柵があって『入れません』みたいな所も多いけど、なかには完全にオープンで石室まで自由に入っていける所もあるんよ。ここも然りだったんだけどね。最近再調査とかで調べたら、結構重要な古墳かもしれないってことが分かったらしくって、今じゃ立ち入り禁止」
「そうなんですか。他にもこんな所あるんですか?」
「あるよー。いっぱいある。けど、それはまた別の機会に・・・。かな?」
「あっ、という事はこの企画継続決定?」
「うんむ。色んな人から『ニヤニヤが止まらない』とか『リア充っぷりが逆に痛い』とか散々言われてるけど、まー、ここまで来たら、突っ切るしかないっしょ!!」
「随分な言われようですね」
「他人の目気にしてちゃ、写真は撮れんぜよ!!! と言うかこれくらいはっちゃけんと、毎日口うるさく突っつかれて、いっつも顔色伺いながらいい子チャンぶってる間に溜まっ・・・・」
「はいはいそのくらいで・・・。という事は、次回も奈良編ですか?」
「んにゃ。こっちは神戸以上に範囲が広いかんね。季節を変えて、場所を変えて、じっくり撮り続けていくつもりですよ」
「それじゃぁ、次回は?」
「大阪市内。それも中之島、なんてどうよ?」
「すっごい近場ですね」
「まぁ、そう遠出ばっかりしてられないしね。けど、中之島は今大規模な再開発でかなり綺麗になってきてるから。ブラブラ歩くにもいい季節になってきたし、新しくなった中之島、何か面白い物が撮れるかもしれんよ。ちなみに更新は、今回同様来週か再来週を予定しています」
「それでは、また次回お会いしましょう」
どうやら次回に続くようです・・・・・