「えー、残念な事に生憎のお天気となってしまいました」

「途中、雨も降っちゃいましたしね」
「蹴上の駅降りてすぐ雨降り出した時は『ヲワター』状態だったもんなー」

「結局すぐ止みましたけど」
「うん。場所は京都し左京区、南禅寺周辺。去年は時間が無くてリベンジを誓った場所でした」

「って言っても、去年は紅葉の話書けなかったんで、誰にも分からないですけどね」
「ハイ・・・、去年は申し訳なかった。折角あっちこっち歩き回って写真撮ったのに、最終的には殆ど使えなかったかんねー」


「今年もお寺なんですよね?」
「そそ。臨済宗・・・、だったかな? まー、毎年大体紅葉って言うとお寺系の場所に辿り着いちゃうんだよねー」

「こう言うだだっ広い森って、管理するの大変だし、ちゃんと世話しないと綺麗に染まらないらしいっていう話も聞いた事あるし、こうなっちゃうんだろうね」


「モミジとか、ホントに真っ赤で綺麗でしたもんね」
「池の側は特に綺麗に染まるみたいだね。キッチリ手入れもされてるし、何より・・・」

「?」
「有料エリアだったしね。こっちとら高い金払って入った場所ですから、コレでいい加減な場所だったらブチ切れですよ」

「そんな身も蓋もない・・・」

「でもさー、リアルな話、誰でも自由に出入り出来る場所と、お金払って入る場所だと、雲泥の差があったッショ?」

「まぁ、言いたい事は分かりますよ。」
「天気が良かったら、もっと映えるんだけど・・・、まぁお天気については言っても仕方ないか」

「こればっかりは・・・」
「お金でどうこうなるような話じゃねぇしな」

「そういう発言は、ブルジョワになってから言ってください」
「ぐぅ・・・・」

「とは言え、自由に出入り出来る場所でも綺麗な場所は綺麗でした」

「ここって、水路のあった場所ですよね」
「そそ。正確には琵琶湖疎水。この辺りブラブラしてたときは、ちょっとだけ天気も良くなってて」


「お寺のなかに、レンガ造りの水路って、ちょっとミスマッチでしたけど、不思議と周りの風景に溶け込んでましたよね」
「こういうのがちゃんと風景として整っちゃうのが、古都クオリティーですなー」

「黄色い銀杏と、レンガ造りの水路の組み合わせがとっても綺麗な場所でした」
「映画のワンシーンとかに使えそうな雰囲気だったね」

「いいですねそれっ。学生の頃にここで出会った二人が、大人になってからまたここで再開するみたいな感じで」
「はいは、妄想は一人でやっててくださいねー。さて、遅ればせながらだったけど、どうでしたか2回目の秋の京都は」

「今年は生憎の天気でしたけど、でも京都の秋は満喫出来ましたよ」
「うんうん。スケジュール的にキツキツだったけど、行ってよかったねー」

「来年もまた秋は京都ですか?」
「さー、どうでしょうねー。来年は色々状況が変わってるから、ひょっとするとまた別の場所になるかもしれませんよー」

「おー。楽しみに待っている事にします」
「はい。期待せずに期待しといてください」

「どっちなんですかもー」
「過度な期待だけは勘弁な、って事。あと今年の総集編もねー」

「一応、予定は・・・・」
「やります。やるつもりです」

「間に合います? 時間とか?」
「分かんね。けどまー、今年はルカさんの出番も少なかったし、やっぱ最後くらいは、ね?」

「分かりAMした。期待せずに期待しておきます」
「ぐぅ・・・・。ガンバリマス・・・・」

「それでは、また次回お会いしましょう」

次回に続く・・・・・