「えー、毎度お馴染み年が変わってからの総集編でございま〜す」
「マッタク・・・。年内に済ます気全く無かったでしょー」
「しゃーないっしょ! 年末は得意先の挨拶回りとか、業界の交歓会とか色々あって、身動き取れなかったんだから」
「とか言いながら、ちゃっかりスカイリムポチって遊んでたの誰?」
「♪〜〜〜」
「・・・・・」
「さ、さて、振り返ってみますか・・・・。テキトーにはよ終わらせてスカイリムやらんと・・・」
「コラ!! テキトーで済ますなー! ちゃんとやりなさい、ちゃんと」
「はいはい。HPには載せてないお蔵入りの写真を中心に進めていきますよー。年の初めは毎年恒例、伊勢神宮から」
「今年も行ってましたよねー」
「うんむ。まー、アレだ、ここ数年恒例になってるんじゃよ」
「そして、私は毎年置いてきぼり食らっちゃうんですよね-」
「う、、、うん。。。。」
「真冬の白川郷。すっごい寒かったですねー」
「ねー。服何枚も重ね着しても寒いわ、吐く息でレンズは曇るわ、路面は凍ってツルツルになるわ過酷な撮影でした」
「また今年も行くんですか?」
「の予定ですよー。辛かった撮影って言えば、こんな場所も」
「神戸の北野辺りをブラブラした時の写真?」
「そそ、このときの事覚えてる?」
「えっと・・・、このときって確か、3月の地震のすぐ後で、そのニュース聞きながら走ってたのは覚えてます」
「そうね。そして、ヲイラはインフルエンザにかかってた」
「あーー、そう言えば!!」
「解熱剤飲んで無理矢理行ったんだけどねー。さすがに何撮ったかさっぱりな写真がいっぱいで、お蔵入り。何であそこまでして行ったのかは、今のヲイラにも分からない。ただ、一つ言えるのは」
「言えるのは?」
「あのときヲイラはタミフルも飲んでた」
「ちょ、ちょっとそれって・・・」
「ひょっとしたらタミフルでフルフルってたのかもねー」
「マスターの異常行動はいつもの事だと思いますけど・・・」
「うひっ。それもそーだ」
「季節はグッと進んで夏」
「夏祭りの花火です」
「あい。わざわざ実家の原付つかって、機動力活かした甲斐がありました。HPには一枚しか載せなかったけど、結局3箇所くらいから撮影出来たのかな」
「そしてこれも、夏のお話」
「あー! コレも私置いてきぼり食らったヤツ!」
「アストラルと行った、夏の長野。松本市内と蓼科高原」
「ぶーぶー」
「うっさい。男二人のぶらり旅だったのよ」
「天気にも恵まれて、蓼科の大自然を満喫してきました」
「・・・・・」
「いい加減機嫌直しなさいって」
「・・・・・」
「ちょw お、おk・・・、次の写真行こ、次・・・」
「5月4日に開業した大阪ステーションシティ」
「今年は何度も梅田に行きましたよね」
「ねー。写真撮りにだけじゃなくて、買い物とかも何度か」
「って言っても、買い物は主に某大型家電量販店でしたけど」
「シーッ! 『梅田で買い物』ってだけ言っておけばオサレに聞こえるんだから、黙ってなさい」
「関西の駅には珍しい、立体的なデザインの駅だかんね、撮るのも楽しかった」
「駅に居るだけなのに、何だかワクワクしてきましたよね」
「最後は京都の紅葉。頑張って撮りに行ったのに、時間無くって、選別も編集も全然出来てなかった写真たち。大晦日に実家で紅白見ながら写真の選別してましたw」
「紅葉特集、できませんでしたね・・・・」
「ゴメンねー。ホンっト申し訳ないと思ってるんだけど、実際のところかなり慌ただしいのと、去年より仕事量が増えたのとで結構キツくなってきてる」
「最近マスター、帰ってきてゴハン食べてすぐ寝ちゃう事多いですもんね」
「でもさー、他人の目に触れるからこそ、それを意識して『もうちょっと上手に』とか『もっと綺麗に』とか考えて悶えて悩む訳じゃん? だったら撮った写真はそのままHDDでオネンネじゃなくて、恥を覚悟でバラ撒くべきだと思うんだよね。特に今の時代はネットっていう便利なツールがある訳だし」
「何だかどんどん自分の首を締め付けていってるような気もするんですけど・・・・」
「言えてる。去年は特に後半になってグッと撮りに行く回数も減ったし、編集に割ける時間も少なくなった。けどね、」
「けど?」
「最近、『あんまり焦る必要も無いのかなー』っては思い始めてる。最初の頃みたいに『あっちも行って、こっちも行って』って、色々走り回ってたけど、すっごい長い目で見れば時間って、まだまだたっぷりある訳じゃない? だったら、もうちょっとゆっくりでも良いのかなーって」
「確かに。最初の頃はマスター、しょっちゅう出歩いてましたよね」
「環境が変わって、まー、平日は完全に仕事だけど、それ以外では制約が減ったし、資金力も学生の頃とは桁違いに変わったじゃない? 今まで出来なかった事が簡単に出来るようになって、それがすっごい楽しかったんだと思う。あとは、今の自分に何が出来るのか、どこまで走っていけるのか、限界も知りたくなってたんだと思う。今から思えばになるけど、写真撮りに行くっていうのは単なる口実だったんじゃないかな」
「今は、それがマスターのなかで変わってきたんですね?」
「自分のなかで何かが変わってきたのか、諸々で仕方なく変わってきてるのか・・・・、どっちかって言うと、両方かしら? どうやら近いうちにまたヲイラの仕事は増えるみたいだし・・・」
「また撮りに行く時間が減っちゃう感じですか・・・・」
「そうね。けどまぁ、しばらくはじっくり付き合っていくって決めたから。ゆっくりになるかもしれないけど、自分のペースで続けていくから。だからさ、今まで以上に回数は減るかもしれないけど、今年もまた付き合ってくれる?」
「当然じゃないですか。私はその為に呼ばれたんですから」
「おk。それじゃぁ、今年もぼちぼち始めていきますか」
「はい。2012年『気ままに撮り歩き』スタートです」
次回に続く・・・・・