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自転車で巡る尾道・しまなみ海道編

「高速料金休日¥1000最後の週末。どうせ行くなら遠出が良いと思って」


 「出掛けたのが尾道」

「前から行ってみたかったんよねー。テレビとかで見る坂と階段がずっと続いてく街並み。撮りに行ったら楽しいだろうなーって。けど、さすがに遠いから躊躇してたんだよね」


 「それと、しまなみ海道ですね」


「そそ」


 「こっちもマスターだいぶ前から行きたい行きたいって言ってましたよね」


「しまなみ海道が開通した頃から行きたかったんよ。自転車で走れるって聞いて、何かそういうのワクワクしない?」


 「ワクワクするかどうかは別として、興味はありますよね」


「んだんだ。そんな訳で、思い立ったら即調査。色々調べてみたら、尾道に一日¥500で借りれるレンタサイクルがある事が判明」


 「四国側まで自転車で渡りきる人も多いみたいでしたね」


「最近サイクリングもちょっとしたブームだったりするしね。道もしっかり整備されてて、そのテの人達には有名なスポットみたいよ。まぁ、走破するには距離的にも時間的にもキツかったから、今回は時間と相談しながら、行ける所まで行って引き返す事に。渡り切っちゃったら本州側に置いた車も取りに行けないしね」



「海のすぐ近くまで迫った山に張り付くように立った家。その間から家の間を縫うように続く階段が見え隠れ」


 「生憎の天気でしたけど、晴れてたら空と緑のコントラストが綺麗なんでしょうね」


「テレビとかで見て、1回写真撮りに行きたいなーって思ってたんよねー」




 「今回、縦長のアングル多いですね」


「あ、うん。どこも高低差があるうえに、家が建て込んでて両側の視界が切られちゃうから、横だと収まりきらないのよね」



「今回数少ない、横アングルの写真」


 「裏路地って感じの場所ですけど、実際にはどこもこんな道ばっかりで、平坦だったり広い道って殆ど無いんですよね」

「ねー。どこも微妙に曲がりくねってて階段ばっかりで、車どころか、借りてきた自転車も入れない場所がたくさん。仕方ないから、何度も自転車路肩に停めて、歩いてブラブラしましたよ」


 「住んでる人、大変そうですよね」


「何度か、地元っぽい人に会ったけどみんなおじいちゃんおばあちゃんだったしのぅ。足弱には大変じゃろうに」


 「相変わらずマスター、怪訝な顔で見られてましたけどね」


「人の目気にしてちゃ写真は撮れん! ぶっちゃけ、もう慣れたわ」



「ねね、ルカさん。こういう場所ワクワクしない?」


 「そのワクワク感。悟空のワクワク並に私には分からないんですけど」


「この先何があるんだろー? とかさ、どこ繋がってるんだろー? 的なさ・・・・」


 「いや、全然分かりません」


「ちぇー。これだから歌えないロボはさー」


 「歌えないロボ言うな!! って言うか、マスターが歌わせてくれないだけでしょ!」


「さて、旅はいよいよしまなみ海道へ」



「先ずは一つ目の島、因島へ向かいます」


 「尾道と因島を結んでる橋は自転車が通れないので、ここだけは渡船で向かいます」


「それはええんやけどさー。何だろね、この『勢いで作っちゃいました!!』的な船は・・・」


 「竜宮城? のイメージなんですかね・・・。結構安っぽい感じでしたけど・・・」


「ちなみに乗せられる物なら、自転車でも車でも何でも乗せて走ります」


 「人が座る椅子とかもちゃんとあるんですが、基本的に自転車の人は乗ったままでおっけー。前と後ろを車に挟まれてても船員さんは知らんぷり。何でもアリって感じでしたね」

「朝夕のラッシュのときはもっとすごいらしいよー」



「そんなこんなで因島。こっからはサクサク行きましょう。天気も悪かったし、写真もあんま撮ってない」


 「マスター。走るのに真剣になりすぎです」


「ひひひ。走り始めたら行ける所まで行きたいって気持ちが先行して、ブラブラ写真撮りながらっていう考えが吹き飛んじゃったんだよねー」


 「どう考えても、意味が分かりませんよ。明らかに本気装備のお兄さんたちに『兄ぃチャン早いなー』とか言われるなんて」


「平地じゃ敵わんかったけど、坂道で何度か追い抜かしたかんなー」



「けど、ちゃんと写真も撮ってますよ。」


 「これって2つ目の橋の上ですか?」


「そそ。因島と生口島の間にかかってる生口橋」


「どの橋も高さが4・50メートルあるから眺めはええんよね」


 「あそこまで登るのが大変でしたけどね」


「下手すりゃ、800メートルくらいで一気に40メートル登らされるんだもんなー。登りの辛さは半端無いわ」


 「それも何度もですもんね」


「けどまぁ、そんな難関を乗り越えつつ頑張って4つめの島、大三島まで辿り着いた時にアクシデントが発生」


 「元々この日はビミョーな天気予報だったんですが、ついに降り出しちゃったんですよね。それも結構激しい雨が」

「もうちょい保つかなーとか思ってたんだけどね。アレだけ降られたらどうしようもないわ。サイクリングはここで終了。短い止み間を使って一つ前の島生口島まで戻って、そこから高速船に自転車のっけて尾道まで後戻り」


 「結局途中までしか行けませんでしたね」


「いや、そこは予定通りだったんよ。そもそも全行程走り切ったら片道だけで丸一日。車置いた尾道まで戻って来れなくなっちゃうし」


 「私、てっきり今治まで走り切っちゃうつもりだと・・・」


「出来るならそれが一番だったんだけどね。ただまぁ、アレだけ走ったらもう当分はいいや。お腹いっぱい」


 「あはは。何だかんだで相当やられたみたいですね」


「ですねー。さて、長々と放置してきた尾道編はこれでおしまいです」


 「はいっ。それでマスター、次回は?」


「うんむ。ズバリ。未定ぢゃ!!!」


 「えっ? えええええ? 色々撮り溜めてるんじゃないんですか?」


「あるよー。ルカさんにナイショで行った長野とか、秋の陽気に誘われた福井とかー。けど、先にSNSの方に上げときたかったりとか、そもそもそこまでネタにする話が無かったりとか。まぁ、色々と思うところがある訳ですよ」


 「はぁ・・・・。それじゃぁ、次はどうなるんですか?」


「余裕があれば撮り溜め分。余裕が無かったら11月の中頃になるでしょう。その頃には世間は紅葉シーズン。今回も撮りに行く予定をコッソリ計画してます」


 「そう言えばもうそんな季節ですね。今年もどっか遠方ですか?」


「時間無いんで近場で済まします(キリッ  でもまぁ、写真自体は手ェ抜くつもりはないんで、またどこか綺麗な場所見つけてお伝えしたいと思ってますんで」


 「はい、また次回お会いしましょう」


                                             次回に続く・・・・・



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